生活スタイルによって使用頻度の変わるスーツ。普段着用されない方はそこまで気にしないかもしれませんが、営業職等で毎日スーツを着用する方は、スーツの痛みや汚れが気になるのではないでしょうか?
そこで今回は、スーツの寿命や買い替えるベストなタイミング、買い替えの判断に使うポイントなどをご紹介します。ご自身のスーツを確認し、当てはまるようでしたら新しいスーツの購入・買い替えを検討しましょう。
目次
スーツの寿命
前述の通り、使用頻度によってスーツの寿命も変わってきますが、スーツにも寿命が存在します。使用している生地などによっても寿命のタイミングは変わります。
春夏用スーツの寿命
ウールやコットンなど、春夏用スーツには風通しの良い素材が使われているため、生地が薄く傷みやすい分、秋冬用に比べると寿命は若干短めです。一般的に春夏用スーツの寿命は「3~4年」といわれています。通気性を高めるために生地の織り込みが比較的粗い点からも寿命が短いと言えるでしょう。
秋冬用スーツの寿命
厚手の生地などが使用される秋冬用のスーツの寿命は「4~5年」といわれており、春夏用に比べて1〜2年ほど寿命が長いのが特徴です。温かさを保つためカシミアやポリエステルなど分厚い生地が使われている分、痛みに強く頑丈なので寿命は比較的長めです。
ただ、普通の洋服と同じで上記はあくまでも目安。着る頻度やお手入れのやり方次第ではもっと長持ちさせることができます。
スーツの寿命を縮める原因
スーツを大切に扱うのはもちろんですが、それ以上に寿命を縮めてしまう原因についても知っておきましょう。スーツの扱い方を間違えると、寿命を早めてしまう可能性があります。
着用後そのまま吊るだけ
着用後にソファに置いたままだったり、きちんとハンガーにかけずに保管したりすると、シワが増えたり汚れが取れにくくなり、寿命を縮める原因となります。毎日着用される方は大変かもしれませんが、帰宅した際は最低でも専用のハンガーにかけて保管しましょう。特にスラックスはシワがつきやすいため、センタープレスに沿って折りたたみ、専用ハンガーで吊るすようにしましょう。
着用するたびにクリーニングに出してしまう
スーツのお手入れ=クリーニングと思っている方、意外と多いのではないでしょうか。スーツのクリーニングの理想頻度は、1シーズンごとに1回が目安。もちろんクリーニングに出すとパリッと綺麗になって返ってきますが、同時にクリーニング工程下で生地に負担やダメージが蓄積されるのも事実です。特に目立った汚れや痛みがない場合は、日々の簡単なケア程度にとどめておきましょう。
同じスーツを毎日着用する
スーツは普通の洋服に比べて、生地が繊細な分痛みやすいもの。毎日同じスーツを着ているとそれだけ寿命は縮まっていきます。一度着たスーツは、最低でも1日以上はハンガーにかけて休ませるようにしてください。
また、高いから2着以上持っていない」という方もいらっしゃることでしょう。ただ、1着を無理やり毎日着て限界を迎え、その度にスーツを新調するより、2着や3着をうまく着回して、トータルで寿命を長持ちさせた方がメリットは大きいです。
何着くらい持てば良いかわからない方は、以下の記事を参考にしてみてください。
高温でのアイロン
自宅でのセルフケアで気をつけたいのがアイロン。スーツを高温でアイロンがけすると、繊維がつぶれて生地が傷んでしまいます。ナイロンやポリエステルは110~130°、麻や綿は180~200°が目安など生地によって適切な温度があるため、アイロンがけする際は必ず事前に確認するようにしましょう。
スーツの寿命を伸ばす方法
スーツを可能な限りケアし、長持ちさせる方法は以下にまとめました。ぜひ参考にしてください。
スーツ買い替えを検討するポイント
スーツも限界が近くなってくると、随所にそのサインが現れます。自分のスーツと照らし合わせて当てはまるものがあれば、買い替えや追加購入を検討してみてください。
破損が見られる場合
こちらは一目瞭然ですが、ファスナーの破損や生地のほつれ、破れなど、特定のダメージによるものではなく長く着用して出てきた破損がある場合は買い替えを検討しましょう。部分的な破損であれば購入店やクリーニング店で修繕が可能な場合もあるので、早めに相談しましょう。
変色が見られる場合
スーツ全体に変色が見られたら、買い替えのタイミングです。特にブラックのスーツは色が褪せてきて紫っぽい色になることも。変色は毎日着ていると意外と気づきにくいものですが、周りの人にはわかりやすい痛みの一つです。あまりにも色褪せていると印象も良くないため、ビジネスで着用されている方はよく確認してみてください。
生地のテカリ
生地に負荷が重なっていくと、テカリが出ることがあります。テカリは生地が潰れて起こるもので、ブラッシングやアイロンなどのケアでもテカリが消えない場合は、生地自体が限界と考えられるため、買い替えをおすすめします。
型崩れ
スーツの各所に型崩れが出てきたら、こちらも買い替えのタイミングです。特に膝や肘は力が加わりやすく、型崩れが起きやすい部分です。型崩れは部分的な破損などに比べると修繕しにくいため、クリーニングなどでも戻らない場合は買い替えましょう。
戻りにくいシワ
スーツのシワは、ハンガーにかけておくだけ、またはアイロンをかけることで簡単に伸ばせます。にもかかわらず、アイロンをかけてもなかなかシワが戻らない場合は、寿命が近づいている可能性があります。生地がくたびれていると考えられるため、買い替えたほうが良いでしょう。
体型に合わなくなった
スーツは基本的に体にフィットしたものを選び購入しますが、時間が経つにつれて体型は変化していくもの。太ってしまってきついけれど無理やりスーツを着ているとダメージが大きくなり、結果的に寿命が早くなってしまいます。もちろんスーツに合わせた体型維持・健康志向は毎日の生活の中で欠かせないものですが、あまりにもスーツのサイズやフィット感があまりにも体型に合わなくなった場合は、今の体型に合わせた買い替えを検討しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はスーツの寿命と買い替えを判断するポイントをご紹介しました。スーツに限らず、物を大切にする気持ちはとても大切です。また、大切だからといって一つのものをずっと使い続けるのも、スーツの場合は寿命が早くなる場合もありますので、ご自身のライフスタイルに合わせて複数着を気回すようにしてみてください。